不定冠詞 A/AN と SOME/ANY - Indefinite Articles
SOME と ANY
「具体的だけれど不特定な物」が複数形や不可算名詞の時、A ではなく、【SOME】を使います。
I want some cookies.
I don't like some music.
【ANY】も【SOME】同様、可算名詞・不可算名詞両方に使います。両者は名詞の繰返しを防ぐため単独で代名詞として使う事もできます。
I have some bread. Do you want some (some of the bread)?
I have some bread. Do you have any (any bread)?
【SOME】は肯定文、【ANY】は否定文と疑問文と習った事あるかと思いますが、それは100%と正しいとは言えません。疑問文で【SOME】を使ったり、肯定文で【ANY】を使う事はあります。ここでは、【SOME】【ANY】それぞれの感覚を見てみましょう。
【SOME】は、漠然とした中の一塊（複数）を指すイメージを持つ語で、「とある幾つか（いくらか）の〜」という意味です。
Can I ask you some questions?
He was here some hours ago.
一方 【ANY】は、「アレでも、コレでも、ドレでも、とにかく最低一つ又は複数（いくらか）」という感覚です。
Do you have any questions?
It isn't just any day-it's my birthday!
否定文では、【SOME】を使う頻度が低くなり、【ANY】が多くなるのは、単語の持つニュアンスの違いからです。
I don't want any vegetables.
あの野菜もこの野菜もどの野菜も欲しくない。NOT ANY= NO, NONE
?? I don't want some vegetables.
とある野菜は欲しくない。→他の野菜なら欲しいの？（some others参照
「とある一個からそれ以上の」という意味の【ANY】と、「とある幾つかの」と存在を示す【SOME】は、実は似て非なるものなのです。
They didn't invite some of us.
「私達の中の数名」
They didn't invite any of us.
「私達の中の誰も」
【SOME】は数名が招待されてなくても、他の人達は招待されている事を示すのに対し、【ANY】は「どの1人」も招待されなかった事を表しています。
【ANY】は「どれでも、何でも」という意味ですから、人に何かを勧める、"Would you like〜？" や、"Do you want〜?"の場合、【SOME】の方が響きが良くなります。
Do you want some cookies?
△Do you want any cookies?
「何でもいいからクッキーいる？」と勧められるより、「（いくらかの）クッキーいかがですか？」と勧められた方が気持ち良いですよね。
肯定文では【ANY】の後に名詞の単数形を使う場合が殆どです。「どんな〜一つでも」と気持ちで話しているからです。
Any color works with gray.
Some colors work with pink.
You can take any book on the desk.
You can take some books on the desk.
【SOME】と ANY の感覚の違いは、something, anything, somebody, anybody, somewhere, anywhere 等にも応用が利きます（後置修飾参照）。
Do you need something else?
Do you need anything else?
