定冠詞 THE - Definite Article THE
「あなたも知っているこの(その、あの)」という物を指すのが定冠詞【THE】。沢山あるものの中から、「私の物」と指すように、「コレ」と指す役割をします。
【THE】は話し手・聞き手両方が同じ物を考えている時に使います。まずはその基本を頭に叩き込みましょう。
既述の場合
My son is playing with a girl now. He always plays with the girl.
I went to a restaurant yesterday. I always go to the restaurant every Friday night.
【THE】は聞き手・話し手ともに、何を指すか分かる時に使うということは、逆に言えば、【THE】が使われない場合、一般論ということ。
下記の文は全く違う事を言っています。
- My son is playing with a girl now. He always plays with the girl
今遊んでいる女の子=いつも遊んでいる女の子→いつもその女の子と遊んでいる。 - My son is playing with a girl. He always plays with a girl.
いつも不特定多数の女の子のうちの一人と遊んでいる。
1例目の場合、最初は不定冠詞【A】を使っていますが、2文目は既述ですから定冠詞の【THE】を使っています。
2例目の場合、1文目、2文目とも不定冠詞【A】を使っています。2文目は「いつも女の子一人と遊んでいる。」という一般論で、一文目に述べた女の子とは接点がありません。今遊んでいる女の子以外にも、一緒に遊ぶ女の子がいる事を伝えています。
同様に、下記の例文も、【A】か【THE】の違いから、意味が変わります。
I went to a restaurant yesterday. I always go to the restaurant every Friday night.
昨日行ったレストラン=毎週金曜の夜行くレストラン
I went to a restaurant yesterday. I always go to a restaurant every Friday night.
毎週金曜の夜レストランに行く。行くレストランは不特定多数。
形容詞節による限定
形容詞節が名詞を特有なものに限定する役割を果たす時、定冠詞【THE】を使います。
I bought the sexy red dress that we had seen before. (特定)
I bought a sexy red dress that makes me feel special. (不特定)
最初の例文では、「セクシーな赤いドレス」は、「私達が以前見たあのドレス」と特定されているので、定冠詞【THE】が使われています。
二番目は、「特別な人みたいな気持ちにしてくれる」というドレスの説明がありますが、ドレスそのものを特定しているわけではないので、不定冠詞【A】が使われています。
I bought the pretty pink dress that has a white lace bow, not that has a red bow.(特定)
I bought a pretty pink dress that fits me perfectly. (不特定)
一番目の文は、「赤ではなくて白のリボン」とドレスを特定しているので、【THE】。2つ目は「体に合う」と説明しているに過ぎないので、不定冠詞【A】です。
I'd like to thank the many people who supported me.(特定)
There are many people who prefer dogs to cats. (不特定)
「助けてくれた」と「沢山の人」を限定しているので【THE】。次の文は「猫より犬の方が好きな」と「沢山の人」を説明しているに過ぎず、限定しているわけではないので冠詞無し。