所有格 と指示代名詞 - Possessives and Demonstrative Pronoun
英語では、名詞は常に「特定の物」か「一般的な物」か定義される必要があります。
日本語でも、「私の」「あなたの…」と、「ある人(物)の所有物」(所有格・所有代名詞)という場合や、「この○○」「あの○○」と「特定」名詞を指す言い方しますね。
冠詞の説明に入る前に、所有格・指示代名詞という、日本語でも感覚がつかみやすい「名詞を特定する語」から説明しましょう。
所有格 と指示代名詞
日本語では、「昨夜、友達と食事に行った。」と言う場合、「友達」をイチイチ「私の」とか、「あの」「その」と特定しません。しかし英語では、特定しないと「一般概念としての友達に会った」という奇妙な表現になります。
I went to dinner with my friend last night.
×I went to dinner with friend last night.
「一般概念の友達」って何の事?と思いますよね。ちょっと下の例文を見てみましょう。
"A friend is someone who accepts you just the way you are."
「友達とは、ありのままの自分を受け入れてくれる人の事だ。」
ここで言う「友達」は、「昨夜一緒に食事に行った友達」みたいに具体的な人物ではなく、「友達」という抽象的な「概念」です。
英語では常に、「その名詞一般について話しているのか」、「その名詞の特定のものに限定して話しているのか」無意識に使い分けるのです。
この無意識にしていることが、日本語を母語としている私たちには意識しないと難しいのです。ですから、まず、いちいち言わないけれど意識しやすい所有格や所有代名詞から理解しようというわけです。
所有格・所有代名詞は、下記の種類があります。
一人称単数 | my, mine | 一人称複数 | our, ours |
---|---|---|---|
二人称単数 | your, yours | 二人称複数 | your, yours |
三人称単数 | his, his her, hers its, its |
三人称複数 | their, theirs |
指示代名詞 単数 | this that |
指示代名詞 複数 | these those |
指示代名詞は、「この〜」「あの〜」と名詞を指したり、単独で特定の事柄を指し示したりします。
I love this dress.
We will discuss this later.
My car is red. Hers
所有代名詞 mine your 等は 、名詞の反復を避ける時使われます。
This book belongs to me. It's mine.
My car is red. Hers (=Her car) is black.
This is my purse. Yours (=Your purse) is on the desk.
所有格や指示名詞は、それ自体で名詞を限定しているので、the とは一緒に使いません。
She is my friend.
× She is the my friend.
I got those books today.
× I got the those books.
I don't like this hot humid weather.
× I don't like the this hot humid weather.