形容詞節 - Adjective Clauses
「以前一緒に仕事した人に、偶然あった」「これは彼から貰った指輪」のように、形容詞節を使う事がありますね。
形容詞節とは、主語+動詞の構造を持った節が名詞を修飾する節のこと。形容詞節を作る過程は、日本語と英語ではちょっと違います。それ故に「わけわからん」と考えがちですが、日本語の形容詞節を作る過程を考えてみると、英語の方が単純な事に気付きます。
形容詞節が使えるようになると、ブツブツ切れていた文が、すっきりした文にまとめることができるようになります。
I ran into a woman. I had worked with her long time ago.
I ran into a woman with whom I had worked long time ago.
This is a ring. My boyfriend gave it to me.
This is a ring that my boyfriend gave me.
形容詞節を使うと、詳細な説明や、豊かな表現が可能なになる一方で、落とし穴に引っかかる可能性もあります。
英語は 1 sentence 1 thought が原則で、色々なことを一文に詰め込むと意味不明になってしまいます。常に文の主語+述語を見極めようとするので、節がありすぎると読みにくくなるのです(Run-On-Sentence·日本人のしがちな間違い参照)。
The student working with me is from Korea.
The student who works with me is from Korea.
The book on the table is mine.
The book which is on the table is mine.
上記の文章、節のないほうがスッキリして読みやすいですね。
この章で使っている例文は、分かり易くするため短い文が多いですが、殆どは形容詞節を使わずに表現した方が良い文です。あくまで例として受け止めて下さい。
そしてもう一つ。形容詞節をキチンと理解するには、英語の構造を理解している必要があります。
形容詞節そのものは、名詞節のように文の要素(主語や目的語、補語)になる事はありません。ここでは、関係詞と合わせて説明しているので、名詞節や副詞節も登場しますが、英語の節の見分けや使い分けもできるように、文の構造を意識していきましょう。