定冠詞 THE - Definite Article THE
一般知識による判別
the sun, the earth, the moon, the bathroom, the kitchen,
等、一般知識によって何を指しているか判別できる物は【THE】を用います。
それにしても、太陽や、地球、月が 「一般的な知識から何を指しているか分かる」という理屈は理解できますが、何で、浴室や台所も?と思いますよね?
浴室や台所は通常一軒に一つですることも決まっているから【THE】なのです。いっぱいある家は?と聞いたら、それでも "the bathroom" との事。
×I got go to bathrooms.
あちこちの洗面所で用足しをているような奇妙な感じ
×Can I use a bathroom?
洗面所で通常する作業とは違うことをするように聞こえる
例えば、あなたがデザイナーで、バスルームをデザインしているのなら、"I design bathrooms." と、冠詞無しの複数形・一般名詞の表現になります。
決まった用途に用いるから【THE】という感覚は、次の公共の場に【THE】を使う感覚に通じます。
公共機関
政府・公共の場には【THE】が使われます。ただし、【hospital】 は アメリカ英語では【THE】が使われますが、イギリス英語では使われません。無冠詞の可算名詞参照)
the post office, the police, the City Hall, the White House,
the airport, the park, the beach, ※the hospital, etc.
公共の場で【THE】を使う場合、「建物及び機関」という意味です。通常の目的のと異なり「建物一軒」という意味の場合、不定冠詞 a が使われる事もあります。
There is a post office near by the hotel. (郵便局の建物)
Where is the post office? (郵便局の機関)
The post office is near by the hotel. (郵便局の機関)
日本語でこの2つを厳密に区別しないように、英語でも厳密に使い分けているわけではありません。ただ【THE】と【A】の違いのニュアンスがあることを覚えておきましょう。
もう少し例を挙げてみましょう。"Go to the park," "Go to a park" どちらも正しい使い方ですが、ニュアンスが違います。
- It was fine yesterday, so I went to the park.
- I went to a park yesterday. The park was huge and beautiful.
一文目は、特定の公園を思い浮かべているわけではなく、公の場としての「公園」という意味。もちろん、あなたも知っている「あの公園」の場合もありますが、必ずしもその必要はありません。
2文目は、「とある公園」という意味で、話し手には、一つの特定された公園が思い描かれています。ただ、相手にはその公園がどこだかわからないから、【A】と不特定です。続く文は、「昨日行った公園」と聞き手にもわかりますから、【THE】で特定しています。
Go to The Doctor
診察してもらいに医者に行く時は、定冠詞 THE を使います。"Go to the doctor" は「医者に行く」という意味ですが、この場合、診察も含まれています。医者とゴルフに行く時は、話し手が分かっている医者の時以外、【THE】は使いません。
I went to the doctor yesterday.
I played the golf with a doctor yesterday.
Go to The Movies
"Go to the movies" は「映画館に映画を観に行く」という意味です。家で映画を観る場合は、冠詞・所有格を使ったり、複数形にしたりします。
I love to go to the movies.
We watched some movies yesterday.
We went to see a movie tonight.
この "the movies" は、映画というより「映画館」(色々な映画を上映しているから複数の movies)という意味で、特定の映画館を考えているわけではありません。"the park" と同じ感覚ですね。
"go to a movie" は、「とある映画を観に行く」という意味です。"go to the movies" 同様、良く使われる表現です。