副詞句(分詞構文)- Adverbial Phrase
対照表現
ALTHOUGH, THOUGH, EVEN THOUGH や、WHILE も副詞句(分詞構文)になります。基本ルールは同じですがある一定の条件があります。その条件を満たさないと文の意味がおかしくなります。まず、下記の例を見てみましょう。
Because I was sick, I did not go swimming.
→Being sick, I did not go swimming.
Although I was sick, I went swimming.
?Being sick, I went swimming.
常識とは違う結果を表す対照表現では、そのまま基本ルールを当てはめてしまうと、「え?風邪なのに泳ぎにいったの?」と聞き返したくなる表現になります。
そのため、「〜にも拘らず」というニュアンスを副詞の "still" や否定の副詞で表します。
Although I was sick, I went swimming.
→Being sick, I still went swimming.
Even though I live in New York, I don't go to Times Square so often.
→Living in New York, I seldom go to Times Square.
副詞を使わない表現も見かけますが、ちぐはぐな印象を与えないためには、ちょっとした副詞使いをした方が無難です。
付帯状況
時の副詞節のWHILE や AS「〜しながら」は副詞句で良く使われる表現です。
She smiled with relief as she saw the sunrise.
→Seeing the sunrise, she smiled with relief.
While I was watching TV, I fell asleep.
→Watching TV, I fell asleep.
付帯状況とは、中心になる行動・状態を補足説明する事。主体になる行動は、必ず主節にあります。
He was standing at the door, looking at me.
main=彼は立っている状態。「私を見ている」は状態の補足説明
I was alone, terrified at the sound of dripping water.
main=私は一人の状態。「怖がっている」は状態の補足説明
WITHを使った付帯状況
副詞句(分詞構文)は、通常文の主語と、分詞の主語が一致しなければなりませんが、WITH を使うと、主語が違っても「〜しながら」と表す事ができます。
I was doing the dishes with water running.
Sit down there with your mouth shut.
上記の場合、WITH の目的語が分詞の主語で、文の主語とは異なります(状態を表すWITH参照)。
結果
分詞構文は結果を表すこともあります、流れの順番からいって通常主節の後に来ます。副詞句の前はカンマを用います。
She passed away, leaving her husband with a small child.
She 1passed away and 2left her husband with a small child.
亡くなる→残されるの順
The typhoon tore through the central city, causing great damage.
The typhoon 1tore through the central city and 2caused great damage.
地震→被害の順
Aが起きて、Bが起きたというような表現の場合、and だけではなく、分詞構文を使うと表現の幅が広がります。