因果関係を表す副詞節 - Cause and Effect
「〜だから」という表現は、よく使いますね。因果関係を表す表現は、【BECASE】以外にもたくさんあります。繰り返し同じ言葉を使っていては話が単調になりますから、接続詞も参照に、色々な言い回しができるようにしましょう。
BECAUSE
「なぜなら」「だから」の定番の、【BECAUSE】。比較的強い「原因」という意味から軽い理由付けまで、幅広く使えます。
Because it was rain, I did not go out.
I did not go out because it was rain.
【BECAUSE】は、文頭、文末どちらでも使えます。話の流れによって使い分けましょう。文頭に来た時は、カンマで区切ります。
よく、
I did not go out today. Because it was rain.
と、BECASE-節 だけの文を見ますが、これは FRAGMENTS(断片)と呼ばれる間違った英文。
【BECASE】に限らず、副詞節は従属節。主節(独立節)の存在なくしては、【文】として認められないのが、英文のルールです。
BECAUSE-節を文末に持ってくるときは、通常カンマを打ちません。【BECASE】以下の理由が付加情報的で、あっても無くても良いような場合に使います。
Many students lose marks mainly because they do not read the questions properly.
I watched TV last night, simply because I had nothing better to do.
SINCE
【SICNE】 は、【BECASE】のように、理由を表す事があります。文頭・文末どちらでも使います。 使用頻度は【BECASE】よりも低く、どちらかと言うと書き言葉的ですが、日常会話でも時々使われます。
Since Monday is a holiday, I don't have to go to school.
Because Monday is a holiday, I don't have to go to school.
Since he is unable to come, we should ask someone else.
Because he is unable to come, we should ask someone else.
【BECASE】と【SICNE】に、大きな意味の違いはありません。【BECASE】は「〜が原因で」という強い因果関係を示す事ができますが、【SINCE】の場合、「そういう周知の事実があるから」という感じでもっと弱めです。
【SICNE】には、【BECASE】の意味と、時の副詞節で用いられる「〜以来」と2つの意味があるので、注意しましょう。時の副詞節の方が断然使用頻度は高いです。
I have had many troubles since I came to NY.
AS
【AS】にも、【BECASE】の用法があります。文頭・文末どちらでも使います。
As it was getting late, I headed for home.
Because it was getting late, I headed for home.
She may need some help as she's new.
She may need some help because she's new.
【AS】の場合も、【BECASE】程「〜が原因で」と強い因果関係は表さず、【SINCE】同様軽い理由付けに用います。
【AS】は、「〜の様に」と様態や、時の副詞句、原級の比較対象の導入、対象表現 など様々な意味で使います。
つまり、【AS】では意味が曖昧になる事もあります。そんな時は他の言葉で代用することも意識しましょう(AS 節の使い方参照)。