WITHの意味
WITH の核の意味は「〜と一緒にある状態」。人やものだけでなく、状況、仮定、状態など幅広く用いられます。
I saw John at school with his girlfriend.
Look at the girl with pink hair.
Do you have the key with you?
Spicy food goes with beer.
She sleeps with the window open.
この「〜と一緒にある状態」という核の意味から派生する【WITH】の様々な意味を見ていきましょう。
〜と一緒に
「〜と一緒に」が【WITH】の一般的な使い方です。「一緒にくっ付いている状態」をイメージすると、派生している意味も理解できます。
I saw John at school with his girlfriend.
She always wears these shoes with a red dress.
be with は、単純に「一緒にいる」という意味だけでなく「味方」という意味にもなります。
I want to be with you.
You're either with me or against me.
cover や fill は【WITH】と良く使われる動詞です。「くっ付いている状態」と相性がよい動詞ですね。
Her boots were covered with dirt.
Please fill the bowl with water.
「くっ付いている状態」から、人の容姿を表す時に使う【WITH】の感覚も理解できます。
Look at the girl with pink hair.
The girl has pink hair.
He is a man with a beard.
He has a beard.
【HAVE】という感覚から一緒に動く【CARRY】の感覚につながります。
Do you have the key with you?
You carry the key.
She came back home with a cake.
She carried a cake.
WITH を使った句動詞
leave や go、do 等、【WITH】を伴った英熟語も、「一緒にくっ付いている」感覚から理解できます。
I left the key with your roommate.
Spicy food goes with beer.
There is nothing to do with you.
She came up with a solution fast.
How can you put up with such bad treatment.
leave A with B は「AはBと一緒にした状態で去った」というのが直訳です。そこから「AにBを預けた」という意味になります。
go with は「一緒に行く」というのが直訳です。その意味もありますし、そこから「合う、同調する」という意味にもなります。
nothing to do with A は「Aとは関係ない」という意味です。「Aと一緒にすることは何もない」というのが直訳です。
come up は「上がってくる・発生する」という意味でcome up with A は「Aを思いつく」。「Aと一緒に発生する」というのが直訳です。
put up with A は「我慢する」。put up は「高いところに置く→閉まっておく」という意味で、「Aと一緒に閉まっておく」というのが直訳です。「我慢」とは、気持ちを閉まっておくことなんですね。
道具など
WITHは、道具や材料を「使って」という意味で使われます。
The dress was decorated with ribbons and lace.
Chop the onions with a sharp knife.
What will you do with the money?
日本語の「〜一緒に」と「使って」だと全く違う意味に感じます。けれども「ナイフを持って切る」から「使って」という感覚と考えると、遠い感じはしませんね。
この用法で気をつけたいのは、by bus, by train 等「手段」を表す BYの用法。【WITH】はあくまで何か手にとって「使う」感覚です。
