OF を使った数え方
数詞・SOME, MANY, ALL 等とOFを使った数え方
a bawl of cherries は、「ボール一杯のさくらんぼ」。cherries という漠然としたものに、a bowl という形を与える事で、「具体的な物」にしています。
これと同じように、one of cherries とか、some of cherries と言えるか…というと、言えません。その場合、one cherry, some cherries と、of を使わずに表します。
何故使えないかというと、OF の前後が漠然としていて、ハッキリしなさ過ぎるからです。
例えば、いきなり、「一つ」と言われたら、何が一つなのか、わかりませんね。「何の?」と説明するのが、OF 以下です。その説明が、「抽象概念のさくらんぼ」では、理解不能。取り出す方も、取り出される方も両方漠然としているのは、ダメなのです。
I bought some cherries yesterday, but some of the cherries were spoiled.
"the cherries" は、them と言った方が良い事はさて置いて、この場合、「昨日買った『さくらんぼ』」と『さくらんぼ』は限定されていますね。some of the cherries は、その限定されたさくらんぼの中から取り出した「幾つか」を指しているわけです。
取り出された方が、ハッキリしないので、取り出すほうは、ハッキリさせておく。そんなわけで、SOMEや、MANY 等不特定の数の場合、of 以下は必ず冠詞や所有格・指示代名詞等で「特定された物」です。
I bought some T-shirts yesterday.
Some of those T-shirts are very cheap.
× Some of T-shirts are very cheap.
Many people go to college.
Many of the students in my class go to college.
× Many of students go to college.
数の数え方で、もう一つ気をつけたいのが、「私の幾人かの友達」という場合などの、所有格や冠詞と、SOME、MANY、MUCH の関係です。
数が限定されないという事は、はっきりしないという事です。ですから、英語では「私の友達というグループの中の不特定数」という言い方しか成り立たちません。
some of my friends were absent today.
× I saw my some friends at a mall.
× I saw some my friends at a mall.
my some friends の場合 「私の」で限定しているにもかかわらず、その中身が、限定されていないという、ちょっと違和感のある表現になってしまうのです。
数詞とOF
数詞の場合、of 又は、所有格+数詞+名詞で表現する事が出来ます。
Two of my friends were absent today.
I saw my two friends at a mall.
ただし、この場合も、文脈によっては、「友達2人しかいない」とも聞こえかねず、two of my friends の方が断然自然な響きですMy Friend と A Friend of Mine参照)。
ところで、OF の前後が不確かだと、なんだか漠然としているという、その感覚を生かした表現があるので、ご紹介しておきましょう。
Those are worth many millions of dollars.
Hundreds of thousands of people marched for peace.
many millions of、Hundreds of thousands of は、漠然としているけれど、ハッキリしない分「膨大」な感じのする表現です。