名詞の数え方 - Expressions of Quantity
英語には、可算名詞にしか使えない数え方、不可算名詞しか使えない数え方と、どちらにも使える数え方とあります。【MANY】と【MUCH】は片方にしか使えない代表例。【SOME】【ANY】は両方に使える代表例です。
名詞の数え方で気をつけたいのが、【THE】の使い方。通常、many people, much trouble, 等「たくさん」という場合、不特定の事が多いですから、普通【the】と併用しませんが、形容詞節の限定等で「その沢山の〜」という言い方をすることがあります。
一方、【SOME】【ANY】 のように、「具体物だけれど不特定の物」を指す言葉の場合、「特定の物」を指す【THE】が前に来る事はありません。
「その中の幾つかの」という表現は、【OF】を使って表します。詳しくは、【OF】を使った名詞の数え方をご覧下さい。
可算名詞のみに使う表現
つまり可算名詞を形容する表現は、下記のようなものがあります。
one each every |
one orange each orange every orange (ONE EACH EVERY参照) |
---|---|
one, two, three,...数詞 |
two oranges, three bananas, |
a couple of a few* few* |
a couple of mistakes a few mistakes few mistakes |
several* |
several people |
many* a number of* |
a number of people many people |
both | both oranges(BOTH参照) |
a pair of * | a pair of trousers, scissors, pants, glasses, shoes etc. |
A FEW と FEW
a few は「少し有る」、few は「少ししか無い」という意味です。違いに注意しましょう。
I made a few mistakes on the final exam.
「少しだけ」間違った
I made few mistakes on the final exam.
「少ししか」間違え無かった
A NUMBER OF
a number of は、some とほぼ同じ意味ですが、NUMBER を修飾することで、程度の度合いが変わります。
A number of problems have arisen. (= some)
There are only a small number of trees here. (= a few)
I need to send a large number of files. (= many)
MANY
many は、「沢山の」という意味で、可算名詞を修飾します。not と用いられる時は、「あまり〜無い」という意味になります。
Don't take too many snacks.
I don't have many books with me.
SEVERAL
several は、a few よりも多く、many よりも少ない、数的には some に似ている感覚です。ただ、個々の物は some よりハッキリした姿を持って捉えられています。故に、数えられる可算名詞にしか使われません。
I have traveled to several places, like London, New York, Paris etc.
色んなところ−個々の場所をいくつかイメージできる
I have traveled to some places.
漠然とした幾つかの場所の意
A PAIR OF
a pair of something は、ズボンや靴、眼鏡などに使う表現です。ズボン、靴 は、片足分が「一つ」で、両方揃って、あの形になると考えるわけです。ちょっと変な感じですが、英語では、a pair of... は良く使う表現です。