限定用法:形容詞の種類と順番 - Position and Order of Adjectives
形容詞の順番
違うカテゴリー(意見やサイズ·形·色等)の形容詞を何個か一緒に使う時は、順番が決まっています。 普通4·5個も形容詞を名詞の前に置きません。下記はあくまで例です。最高でも3つぐらいに抑えないと、奇妙な響きになります。
An 1ugly 2heavy 3old 4green 5French 6bronze 7jewel box
基本的に、名詞に近い形容詞ほどその名詞に重要な本質・性質を表しています。形容詞のルールは、基本的な順番を頭に入れて、緩やかに使うと良いでしょう。
違うカテゴリーに属する形容詞を2つ以上使う場合
違うカテゴリーに属する形容詞を2つ以上使う場合、通常【AND】や【カンマ(,)】は用いません。ただし、対照的な意見・評価が修飾される場合、【BUT】を用いる事があります。
This Parade is an 85-year-old American tradition.
He has a small old white cat.
I like that large round table.
It was a difficult but rewarding job.
限定詞が最初に来る事は揺ぎ無いルールですが、その他の順番は比較的緩やかです。
We have a new beautiful curtain.
We have a beautiful new curtain. (more common)
"new" は、"beautiful" よりも後に来るのが形容詞のルールですが、a new (beautiful curtain) と、a beautiful (new curtain)、こんな風に区切ってみると、一般的なルールとは違う語順で言う意味が伝わってきます。
「最新の、綺麗なカーテン」と新しい事を強調するような場合、最初に来る事が往々にしてあります。特に、商品コマーシャルなど「新しさ」を強調したい時によくみられます。
また、「角テーブル」のように形容詞と名詞が身近な関係にある物は、色よりも後に来る事も多いです。「四角」は名詞でもあるので、それで一語と考え「角テーブル」と捉えるか「テーブル」と捉えるかの違いです。名詞の形容詞的用法参照)
A brown square coffee table
(冠詞・色・名詞・名詞・名詞 の順)
A square brown coffee table
(冠詞・形・色・名詞・名詞 の順)
形容詞的用法の分詞は、通常修飾語として名詞に近い位置に置かれます。
A small broken window, a woman's stolen wallet
ただし、interesting, surprising, confusing のように、「意見」的な要素の強い現在分詞場合、他の形容詞より前に来ます。
This is an interesting bronze sculpture.
It's a confusing old book.
We offer our customers some surprising Asian experiences.
名詞を前から修飾している現在分詞と動名詞は、動詞と修飾される語の関係でみます。文の述語動詞になれば現在分詞、for 〜で目的を表していれば動名詞です。
smiling people (現在分詞)
○People are smiling. (文の述語動詞)
×People for smiling (意味不明:笑う為の人?)
A sewing machine (動名詞)
×A machine saw clothes. (人が縫う。機械ではない。)
○A machine for sewing (縫うための機械)
同じカテゴリーに属する形容詞を2つ以上使う場合
同じカテゴリーに属する形容詞を2つ以上使う場合は、【AND】や【BUT】を使うか【カンマ(,)】で区切ります。
a popular, respected student
(popular, respected 2つ共意見というカテゴリー)
an expensive but unconfortable dress
(expensive, unconfortable 2つ共意見というカテゴリー)
三つ以上を連ねる場合は、カンマ(,)で区切りますが、最後の形容詞は名詞の前では区切りません。
a popular, respected and handsome student
an expensive, beautiful but uncomfortable dress