名詞の形容詞的用法と複合形容詞 - Noun Adjuncts and Conpound Adjectives
名詞の形容詞的用法
「綿シャツ」「野菜スープ」等、英語でも名詞「綿」「野菜」が、他の名詞「シャツ」「スープ」を修飾することがあります。
名詞を形容詞的に使う場合、単数形を使います。
I bought a white cotton shirt.
I ate a vegetable soup for lunch.
英語では名詞が名詞を修飾する事ができますから、日本語で「の」が付いているからといって、イチイチ「of」を使ったり、"made from" を使ったりすると、まどろっこしい表現になります。気をつけましょう。
It is a silk dress. (絹のドレス)
He has a nice leather case.(革のケース)
複合形容詞
five-star hotel, first-rate accommodations, a first-class entertainer,
high-level officials, high-risk drugs
など、名詞等にハイフンを用いて一つの形容詞となったものを複合形容詞といいます。
名詞を連ねて、形容詞的に使う場合、ハイフン(-)をつける場合とつけない場合とあります。
vegetable soup、a cotton shirt
のように、内容物や材料を示す名詞の場合、ハイフン(-)は用いません。
また、police officers, a vice president, a high school のように、2語で一語とみなされる言葉にもハイフン(-)は用いません。
複合形容詞は、慣用的な言葉故に、ハイフン無しで使われる用例も多く見受けます。一番確実なのは「辞書で確認する」事です。
複合語にハイフンを用いるルールは、多くの場合、名詞の認知度、読みやすさに基づいています。
This film describes a father-son relationship.
This film describes a relationship between a father and a son.
relationship や connection 等は、between で結ばれる関係をハイフン(-)を用いて、名詞を前から修飾できます。
He is an old English-book salesman.
(英語の本を売る、年老いたセールスマン)
He is an old-English-book salesman.
(古い英語の本を売るセールスマン)
多少無理のある例ですが、"an old English book salesman" は、English-book を結ぶか、old-English-book を結ぶかで意味の違いが生じます。
「誤解を招かないため・読みやすくするため」のハイフン(-)。まずは基本ルールを確認しましょう。