Causative Verbs - 使役動詞
使役表現とは「人に〜させる·してもらう」という意味の表現です。日常よく使う表現ですから、それぞれの感覚の違いをきちんと覚えましょう。
LET 目的語 原型不定詞
LET 目的語 原型不定詞 は誰かが何かをしたいと思っており、それを許可するというニュアンスです。
転じて、"Let me…" は「〜させて下さい。」と依頼になりますし、"Let us (Let's)" で勧誘となります。
He let me go.
I wanted to go, and he allowed me to go.
When he visits me, I will let you know.
Let me give you a piece of advice.
Let's (Let us) go to the movies.
"Let me..."は畏まった依頼表現ではありません。
"Let me see...," "Let me know," "Let me tell you something."
等よく使われますが、許可してもらえる事を前提とした依頼の形です。
MAKE 目的語 原型不定詞
MAKE 目的語 原型不定詞 は、人（目的語）の意志に反して主語が何かさせるという意味です。
He made me go.
I did not want go, but he made me.
You make me cry.
My mother made me clean my room.
Stronger: My mother forced me to clean my room.
MAKE 目的語 原型不定詞 の強制度合いは文脈によります。通常選択の余地のない強制的なニュアンスを持ちますが
例えば、
"You make me cry."
は、「あなたがとても感動させるから、泣きたくないのに、泣いてしまったわ。」と感動した時などによく使います。
HAVE 目的語 原型不定詞
HAVE 目的語 原型不定詞は「人（目的語）に〜してもらう」という依頼や要求の意味です。ただし、丁寧な表現ではなく、してもらって当然ぐらいの感覚です。
I had the waiter bring me some tea.
I ordered the waiter to bring me some tea.
I will have John paint your room.
HAVE 目的語 原型不定詞は立場によって傲慢な響きになる場合があるので注意が必要です。
"I have my wife cook dinner."
は、「女房が料理して当然」ぐらいな亭主関白で嫌な響きを持つ可能性があります。
GET 目的語 TO-不定詞
GET 目的語 TO-不定詞は、文脈によって、強いたり、頼んだりと、意味合いが変ってきます。とてもフランクな表現です。TO-不定詞をとる点に注意して下さい。
I got my roommate to lend me some money.
He got his girlfriend to see a scary movie.
HAD/GET 物（目的語） 過去分詞
HAD/GET 目的語 過去分詞は「物を〜してもらう」という意味に使います。誰にしてもらったか、重要でない時に使います。
I had my room painted.
I got my room painted.
Get your car repaired.
例えば、「昨日私髪切ったの。」を、英語で、"I cut my hair." と言うと、自分で髪を切った事になります。床屋や美容室で切った場合、
"I had my hair cut（done) yesterday."
と言います。
HAD/GET 目的語 過去分詞は「〜してもらう」という意味だけでなく、自分の意志と反する事をされた場合にも使います。
I had my purse stolen.
My purse was stolen.
受動態より、HAVEを使った方が「盗みにあった。」衝撃を表現できます。受身だと、単なる事実表現に過ぎません。HAD/GET 物（目的語） 過去分詞の方が使用頻度が高いです。
