場所関係を示す前置詞 - Prepositions of Place
OVER と ABOVE の使い分け
【OVER】と【ABOVE】はどちらも「〜の上」という意味です。【ON】は対象物に接している「上」ですが、【OVER】や【ABOVE】は「それよりも上」を意味することがあります。
She hung a sign above/over the door. ドアの枠組みの上
She hung a sign on the door. ドア自体の上
They built a monument above/over the tomb.
【OVER】には「覆う」とか「渡す」ニュアンスがあるため、下記のような場合は【OVER】を使います。
He put a blanket over the sleeping baby.
There is a bridge over the river.
【ABOVE】は純粋に「〜より上」という意味だけですが、【OVER】には動きのニュアンスがあります。
I flied above Mt.Fuji.
I flied over Mt.Fuji.
The clouds are above me.
The clouds are over me. (?)
「富士山の上を飛んだ」という場合、【ABOVE】は、旋回するなり越えるなり「富士山の上」を飛んだイメージに。【OVER】の場合、西から東へなど、その上を通過しながら飛んでいった感じになります。
「雲」の表現は、【ABOVE】は空高くある雲が想像できますが、【OVER】になると「覆う」ニュアンスがあるために雲に覆われたなにか変なイメージが浮かびます。
【OVER】の特徴を理解して、使い分けるようにしましょう。
UNDER と BELOW の使い分け
【UNDER】は何かの「真下」という意味。「テーブルの下」「木の下」など一般的には【UNDER】を使うことが多いです。
The cat is under the table.
She always hides the key under a rock.
She placed the ladder under the window.
【BELOW】は「〜より下」という意味。「ある起点より下」の意味の時には【BELOW】を使います。
I saw something below the surface of the water.
Don’t write below this line.
Skirts must be worn below the knee.
BENEATH, UNDERNEATHも「下」という意味。これらは、「接している下」や「隠れた下」を意味することがあります。
She wore a thick sweater underneath the jacket.
She put a trashcan underneath the table. (= under)
AMONG と BETWEEN の使い分け
「〜の間」という意味の【AMONG】と【BETWEEN】。「囲まれて」の意味では【AMONG】を使い、「2つのものに挟まれて」の意味では【BETWEEN】を使います。
She has a house among trees.
My apartment is between the supermarket and the school.
Something fell down between the desk and the wall.
3つ以上のものでもBETWEENを使う場合があります。それぞれの関係で「挟まれている」場合です。
TOKYO lies between Kanagawa, Saitama, Chiba and Yamanashi.
BESIDE と BY の使い分け
【BESIDE】は「隣」(next to) を意味し、【BY】は漠然と「そば」(near)を意味します。
Our house is beside/by the supermarket.
He lives in the house beside/by the river.
In my English lesson I always sit beside/by my friend.
The bank is beside/by the hotel.
【BY】の場合【BESIDE】の場合もあるかもしれませんし、前後である場合もあるでしょう。とにかく「近くに」ですが、【BESIDE】は「横隣」を意味します。