間違い探しと書換えのコツ
比較級や最上級の表現は、間違い探しや書換え問題としてテストにでることが多いです。
無理に公式を覚えようとせず、しっかり区切る場所を理解して、英文の意味を理解しましょう。
間違い探し
AS, THAN 以下の比較対象
× Fuel comsumption in the U.S is more than the rest of the American continents.
上記の文は、Fuel comsumption と the rest of the American continentsを比べている事になり、理屈に合いません。
○ Fuel comsumption in the U.S is more than that in the rest of the American continents.
上記の文は【THAT】で Fuel comsumption を受けて、比較する内容が同じになっています。こうした、ちょっとした文法ミスに気をつけましょう。
口語表現でよく使う、AS…AS 目的格や、比較級+THAN+目的格 も、文法的にはバツ。【THAN】を前置詞的に使うのは口語表現です。
LESS と FEWER
express lane, ten items or less
スーパーでこんな表示を見かけます。文法的には、バツ。LITTLE は量、FEWは数に対して使う形容詞ですから、可算名詞の ITEM は FEWER であるべき。とは言え、上記表現はすっかり定着している模様。数量の表現参照)
THE 比較級 OF THE TWO
THE 比較級 of the twoは、「2者のうち、より〜」という意味です。2つのうちの片方は「その」と特定できますから、この場合【THE】を用います。
She is the more successful of the twin.
× She is more successful of the twin.
× She is the most successful of the twin.
比較級では、通常【THE】は使いませんから、引っ掛け問題として出ます。2者間では最上級は用いないのが原則なのでダブルで気をつけましょう。
比較級をつかった倍数表現
比較級を使った倍数の言い方は、文法的には原級を使った表現が正しいです。
× This new product is ten times stronger.
○ This new product is ten times as strong as old one.
比較変化しない形容詞
形容詞の中には、比較級、最上級にならない形容詞があります。
例えば、PERFECT。「完全な」という意味ですから、程度の上下があるのは不自然というわけです。また、 "preferable" のように、形容詞自体に、程度を表現する意味がある場合も、比較・最上級をとりません。
比較級・最上級をとらない形容詞には下記のような単語があります。
absolute, complete, perfect, unique, identical
ideal, perpetual, universal, final, extreme, terminal
fatal, impossible, inevitable
whole, entire, main, minor, enough, adequate, sufficient
chief, preferable, principal, paramount
PERFECT や FATALなど、口語では比較・最上級等取る事はよくあります。一方、「正しくない」とする人もいるジャンル。原級・比較級・最上級は、実際に使われている言葉と、文法ルールのギャップが多い領域です。