THERE と HERE
場所を表す副詞、THERE と HERE。場所を表す時に使うほかに、There is 構文 や Here is 構文 を作ります。
「〜がある」という意味のTHERE is 構文や、HERE is 構文は、日本語感覚で使うと間違える事の多い構文。一度使い方をしっかり確認しましょう。
場所を表す副詞、there(そこ、あそこ), here (ここ)は通常、文末または、時の副詞(句)の前にきます。
I saw her there yesterday.
I saw her here yesterday.
文頭に置いて、場所を強調したり、前文との流れを作ったりします。
I went to a party last month. There I met her.
THERE, HERE は、副詞の他に名詞として使う事もあります。out, in, under と使われる事が多いです。
I saw a mouse under there.
You can't smoke in here.
THERE
THERE には、「そこ」という意味の副詞の他に、もっと漠然とした使い方があります。There is/are 構文の説明の前に、この THERE の使い方を見てみましょう。
We still have a lot of work to do, but we are almost there.
You can stop there and go home.
I know. I've been there, too.
この THERE は、具体的な場所ではなくて、ある地点、時点などを表しています。HERE と違って、ちょっと距離のある感覚です。
この漠然とした「ある地点、ある時点」を表す THERE の用法は沢山あります。
代表的なのが、There you are. や There you go.
THERE が文頭に来る事で、漠然とした「ある地点、ある時点」以外に、「ほら」とか「あ、」のようなニュアンスも出しているところに注目してください。
There you are! I told you it was easy!
「あなたはある地点にいる」→ 「ほら、できた!」
There you are. I was just about to call you.
「あなたはある地点にいる」→ 「あ、現れた!」
この THERE の用法は、色々な日本語になりますが、「漠然とした場所」の感覚と「ほら」「あ、」等の語りかけのニュアンスを理解すると、意味をつかむ事ができます。
There you go. は、「不満」のニュアンスを持つことが多いです。
There you go again, complaining about everything.
「また始った!」
I know it's not what you want, but there you go.
不満気な「はい、これ」
THEREの語りかけのニュアンスが強くなると、主語と述語が逆転する倒置構文になります。
There Vgoes Sthe last bus.
= we've just missed the last bus.
THERE は、さらに漠然として、be動詞 の作用も合わさって「存在」を表します。
The chance was there, but I didn't take it.
Nature is there for everyone to enjoy.
He was always there for me.
I know it's sound crazy, but there it is.
この THERE の用法は、There is/are 構文につながるTHEREです。