THERE と HERE
HERE
HERE は「ここ」という具体的な場所以外にも漠然とした場所を表します。THEREとちがって「目の前にある」感覚です。
Spring is here at last.
I'm always here to help you.
この 漠然とした HERE の用法は、色々な日本語に訳せます。特に文頭に来た場合、相手に「注目」させる要素も加わります。
Here it is. Here they are.
は、「あ、あった」と何かを見つけた時に使います。
Here you are. Here you go.
は、「はい、これ」と何かを渡す時によく使われる表現。
Here I am. Here we are.
などには、「ここにいます。」という、「さあ着いたよ」「さあ、いいよ。(準備ができた)」といった意味があります。
「ここにいます。」「さあ、着いた」という表現は、場所を表す HERE の通常の使い方。
「準備ができた」という意味で使う、Here I am/ Here we are. は、漠然とした「ここ」の使い方。完成した地点が目の前にあり、「ここにいる」という感覚なわけです。
HERE の使い方は、色々あるように見えるので混乱しますが、根本的には、目の前にある「ここ」。状況により、「日本語では表現が異なる」と考えた方が良いです。
HERE IS/ARE 構文
HERE IS/ARE 構文は「ここに〜がありますよ」と目の前に存在するものに、相手の注目を促す言い方です。この場合、特定の物でも指す事ができます。目の前にあるものなので、現在形が一般的です。
Here's the money I promised you.
Here are some pictures of my shows.
Here is your opportunity.
目の前にあるものを指して、「あ、〜がある」と言う時は THERE IS/ARE 構文 ではなく、この HERE IS/ARE 構文 を使います。
HERE COMES… は、「〜がやってくる」という意味から、注意を喚起するような表現になります。
Here comes the bus. ほら、バスがやってきた
Here comes trouble. あ、まずい。
色々な日本語になり初めはわかりにくいですが、HERE は、目の前にあるものに「あっ」とか「ほら」と言いたい時使える便利な表現です。