完了形 - The Perfect Tense
過去完了形(大過去)- The Past Perfect
過去完了形は、過去のある時点の前に起きた、ある出来事・行動を表現します。
英語では、動詞の時制で、動作の前後を表すことができるのです。
この感覚が理解できるようになると、仮定法過去完了や間接話法の時制の理屈がすんなり飲み込めるようになりますよ。
過去完了形は had + 過去分詞 で表します
過去完了形 |
I had already had dinner when he called me. He did not have any money because he had lost his wallet. Before she moved to Paris, she had been in London for five years. He had never seen a skyscraper before he moved to New York. I had never been in New York before 2000. |
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WHEN節は、時制の使い方で動作の順番が変るので、注意が必要です(詳しくは時の副詞節参照)。
I had already had dinner when he called me.
まず、夕食、それから、彼の電話があった
We had dinner when he came.
まず彼が来て、それから夕食をとった
「子供の頃、4年間東京に住んでいた事がある。」といった文を、過去完了で表す間違いをよく見かけます。「した事がある=経験」「子供の頃と言う過去」→過去完了 という思考だと思いますが、これは、間違いです。
英語の過去形は、「期間」を表せますから、現在に接点のない期間や、時間の意識がある行為は、過去形で表します。「子供の頃住んでいた事がある。」は、英語では過去形です。
過去完了は常に、「ある行為・出来事の前の行為や出来事」という意識がある時に使います。
I had studied English for years before I came to New York.
ある時点の前という意識 → 過去完了形
I studied German for four years when I was in college.
過去の時間の意識 → 過去形
I had never studied theater before 2002.
2002年以前という意識 → 過去完了形
I have studied theater for four years.
現在までの4年という期間の意識 → 現在完了形