完了形 - The Perfect Tense
現在完了形 - The Present Perfec
現在完了形の説明は、いつも、経験・完了・継続等色々ややこしい説明が付きまといますが、単純に言うと、現在完了形は現在の視点から過去の行動を表現する時制です。
つまり、現在完了形で表現する行為は、何らかの形で、「現在」に繋がりがあるのですね。現在完了形では行動がなされた時期は重要ではありません。行動が行われた事、始まった事が重要なのです。
現在完了形はhave (has) + 過去分詞で表します。
現在完了形 |
I have already had dinner. You have not finished homework yet. I have lived in NY since 2000. I have seen the movie three times in the last year. I have lived in Hokkaido. Lili has performed on Broadway for 10 years. |
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過去形は、常に「過去のある時点」という時間の意識があり、行為そのものは現在へのつながりがありません。
Have you done your homework?
Did you do your homework?
「宿題やった?」というお母さんの一言。
現在完了形を使う時、「今現在、あなたが宿題を完了した状態かどうか?」を聞きたいのですね。
過去形を使う時、「過去のある時点で、あなたが宿題をしたかどうか?」を聞きたいわけです。
英語には、同じ過去の行為でも、現在完了形と過去形、2つの時間感覚を持っています。その点に注意して下さい。
I have already had dinner.
現在から見て、「食事は取った」という動作中心の意識
I had dinner two hours ago.
「2時間前」という時間の意識
I have lived in NY since 2000.
現在から見て、「2000年から住んでいる」という行動の意識
I moved to NY in 2000.
「2000年に移った」という時間の意識
「子供の頃、北海道に住んでいた事がある。」という文は、日本語なら「経験」として解釈できますが、英語では「時間」の意識がある以上過去形で表現します。
完了形が、過去の時間を表す副詞と一緒に用いられないというより、「過去の時間の意識があったら、完了形は使わない」という方が的確でしょう。
I have seen the movie three times in the last year.
「去年の一年の間に見た」という一定期間の行動の意識
I saw the movie three times last year.
「去年」という時間の意識
I have lived in Hokkaido.
「住んだ事がある」という動作中心の意識
I lived in Hokkaido when I was a child.
「子供の頃」という時間の意識
完了か、継続か、経験か、明確な時もありますが、文のニュアンスにもよります。
- Lili has performed on Broadway since 2000.
- Lili has performed on Broadway for 10 years. She starts to perform in London next month.
- Lili has performed on Broadway for 10 years and has attracted many audiences.
(1)は、"since" があるので、継続なのは明確ですが、同じ、"Lili has performed on Broadway for 10 years" でも、続く語句によって、(2)完了と受け止られたり、(3)経験・継続と受け止られたりします。
過去形か現在完了形かは中々難しい判断ですが、現在の視点から見た動作なのか、過去の時間に基点を置くか、が目安になります。