音節 - Syllable
英語の発音は日本人最大の悩みって感じですが、私もその内の一人。色々原因のある中で、日本で英語を習った時誰も触れなかった事、それが音節です。
日本語の音は殆ど一拍一音ですが、英語の場合、2·3音が一拍で発音される事が多いです。
例えば、チャレンジ(日本語 4拍)
英語辞書をひくと "chal·lenge"と載っています。"·"は音を区切る場所を示しており、 "chal·lenge"は2拍です。これを2倍の4拍で発音されては確かにわかりにくいでしょう。
その上、音を区切るところは、「チャ·レンジ」では無く、「チャ[ル]·レン[ジ]」です。
「なんだい、母音を抜いて発音するのだから、発音しないのと同じ。だから、「チャ·レン[ジ]」の2拍でも通じるだろう?」と思った方、大きな間違いです。
英語の授業で、スペイン人のクラスメイトが、「チャ·レン[ジ]」と言った所、非母語英語慣れしていなかった新米英語教師は解りませんでした。
チャ[ル] の[ル]は確かにハッキリ音として発音されませんが、舌が L の位置に移動します。それからレン[ジ]と続くのです。
"L" や "R" の発音や "TH"に注意しているのに単語が通じない、という場合、この音節が大きな原因になっている事が多いです。英語母語の人は、強調される音節と、音節の数の関係で単語を推測するからです。
[ ]の部分は母音を抜きます。
·は音節の区切りを表しています。
太字は強調を表しています。
「チャレンジ」(4拍) | chal·lenge (2拍) | チャ[ル]·レン[ジ] |
「エレベーター」(6拍) | el·e·va·tor (4拍) | エ[ル]·エ·ヴェイ·タァ |
「スイミング」(5拍) | swim·ming (2拍) | [ス](ウィ[ム])·ミ(ン[グ]) |
「レター」(3拍) | let·ter (2拍) | レ[ト]·タァ |
「リトル」(3拍) | lit·tle (2拍) | リ[ト]·[ト][ル] |
手を叩きながらゆっくりと、「チャ[ル]·レン[ジ]」(2拍) 「エ[ル]·エ·ヴェイ·タァ」(4拍)等リズムを刻んでみて下さい。または「チャレ」と二拍で言って、それから「チャ[ル]·レ」、そして「チャ[ル]··レン[ジ]」といった感じで練習するのもいいでしょう。
l/r、th等、日本人には難しい発音はいっぱいありますが、音節と強調の2点に気をつけると、理解されやすい英語に近づきます。
辞書を引く時は、必ず音節に注意しましょう。ちなみに「音節」"syllable" は "syl·la·ble"です。