I?WE?YOU?THEY?PEOPLE?ONE? - 主語
日本語文にはたいてい主語がありません。
だからいざ一般論を述べる際に、I, we, you, they, people, oneが混ざります。
一番悪い例は、主語を考えるのが面倒で、"it" を使ったり 受身 を使ったりする事です。気持ちはヨークわかりますが、英語としては意味不明と化します。
一般論を述べる時、また、「人は」「人間は」という文章を英語化する時には、読み手の予測と自分の立場、対立関係を意識して主語を決めます。
どの主語を選ぶかによって英文の意味合いが微妙に変わってくる点に注意を払いましょう。
- We (People)
自分と自分の所属するグループ(国籍、性別、年齢など)または人間全般(People)。読み手は含まれる?含まれない?の意識をしっかり持って使いましょう。
- You (People)
読者、読者グループの事、又は人間全般。I, We と併用すると、We ⇔ You の関係が生まれる。
- They (People)
自分、読者を含まない第三者の存在。自分、読者は、We となり、We ⇔ They の関係が生まれる。
- One, People
対立関係を生み難い一般論的人間全般。
一般論では "people" をよく使いますが、"people" の代名詞はWe・Theyどちらもありえます。They は、私やあなた(読者)は違うというニュアンスがニョキニョキと現れます。"We" でうける場合は「あなたも私も」という感じに。ただ、"people" には、自分(達)は含まれてないよ、というニュアンスである事が多いです。
People love money.
We love money.
上記の英文では、People の方が客観的です。
<例>人は深刻な問題に直面すると、それを無視しようとする。
○ When people face a serious trouble, we try to ignore it.
○ When people face a serious trouble, they try to ignore it.
×Some people ignore a serious trouble when we face it.
Some People は、客観的な表現ですから、Theyです。
○One ignores a serious problem when he or she faces it.
"One" は、"he or she" で受けます。あまりこだわらず、"he" のみでもOKですし、"one" を繰り返しても構いません。客観的で、文章の内容によって私もあなたも彼も彼女も含み、一文ポンと書く際には有効ですが、ずっとOneを繰り返していくと、とても読みにくい文章になるので気をつけましょう。
あなたの英文では、We, You, they は誰を指すのか、しっかりと念頭に起きましょう。これがはっきりしていないだけで、混乱しますし、説得力がなくなります。小論文等では、必ず明確にしましょう。
<例>日本人はアメリカ人より野菜を多く食べます。
We, Japanese people, eat more vegetables than the Americans do.
"Japanese people" を "we" と呼ぶ事は、あなたの文章の "we" は日本人という意味で、読み手が日本人でなかった場合、疎外することになります。もし単に日本の習慣について話すのなら、この文に問題はありませんが、例えば「健康」について話をし、
"We should take more vegetables for our health."
と述べても、"We" は日本人だけですから説得力に欠けますし、意味不明になります。この場合、
"People should take more bagetables for their health."
と言えば、一般論的な結論になります。