It is ...that 文
英語母語の人が書いた英語の記事・日記の中には滅多に出てこない、It is ...that 表現。何故か日本人の英文の3割はこの形です。
主語が不明な日本語を直訳するとこの文体が多くなりますが、英語は動作の主体がはっきりしている文を好みます。
It is said that Japan has its unique history.
Japan has its unique history.
上記の意味合いの違い、解りますか?
"It is said that..." は、伝聞表現で、客観論の提示として使えることは使えますが、主張としてはとても弱いです。「でも実際は違う」著者が続けても誰も驚きません。
一方、"Japan has its unique history." と言えば、「日本には日本独特の歴史がある。」と客観的・普遍的事実として提示しています。その分、"It is said that..." よりも、ずっと力強い表現になります。
日本には、日本独特の歴史があると言われている。
全くその通りである。
例えば…
この文をそのまま英語にして、
It is said that Japan has its unique history.
It is absolutely true.
For example,...
としたら、どうなるか。
"It is 文" が二つ続いた段階で、「これは心して読まないと、この文章は理解できないぞ。」と構えられるか、「はぁ?何が言いたいの?」と先を読んでもらえないか、どちらかです。
Japan has its unique history.
と言った方が、スッキリ・キッパリ「日本には日本独特の歴史がある。全くその通りだ。」と言っています。
It is ... that 文が思いついたら、「誰が(何が)」「どうする」という文に書き換える練習をするように心がけて下さい。