シャドウィング - Shadowing
シャドウィング練習をすると、英語のリズム慣れ、より英語らしい発音が身につくようになります。また、英語を聞きながら発する作業をするため、「日本語」の入る余地がなくなり、「英語回路」構築を促進します。
繰り返し練習に慣れ、英語の発音練習、イメージ学習法が身についたら、シャドウィングを積極的に取り入れるようにしましょう。
練習法
- 内容把握のできている英文を使います
- "He came back from New York yesterday." を日本語訳無しに理解している場合、練習材料になります。
- 耳から入ってくる英語の音だけを使って練習します
- "He came back from New York yesterday." の "He came…"と音を聞いたら、あなたも"He came…"と続けていきます。
- 英語のリズム・発音に注意しつつ、内容をイメージ化する事に集中します
- リズムや、強調(ストレス)、チャンク等に注意しながら、聞こえたままに続けます。
音を追う時は、イメージを頭に浮かべるようにします。発音したものが、何を意味するかに、焦点を合わせながら練習します。
シャドウィングは、英文は読むのではなく、耳から入ってくる英語の音だけを使って練習しますします。
シャドウィング練習の目的は一字一句間違えずに追っていくことではありません。大切なのは英語のリズム・発音を身につけることです。
英語には、文の中にも、強調する部分(ストレス)があったり、語と語がつながって一塊(チャンク)になったりします。そうした英語独特のクセを習得するのが、シャドウイングの目的です。
正しく言うことに集中するのではなく、リズム感を見につけるつもりで練習しましょう。
繰り返し練習とシャドウィングは、英語の音を聞きながら発音する練習でも、その効果は少し違います。
繰り返し練習は、発信用の英語を身につけるのに効果的な練習ですが、シャドウィングは、高度な発音練習を含んだ発信用英語を身につける練習になります。
個人的経験から言うと、ある程度繰り返し練習をし、英語で発信できるようになってから、シャドウィングをした方が効果的です。
というのも、シャドウィングしながら、自分の発話している内容をキチンと把握するというのは、至難の業なのです。かといって、自分の発している音が意味をなさないのに練習しても、発信用英語は簡単に身につかないからです。
また、シャドウィング練習をする時には、英語の発音を理解している必要があります。
「一つ一つの発音は明確に使い分けれても、文章となるとまだまだ」という人が行う英会話練習法がシャドウィングです。
英文を追いながら、自分がRとLを取り違えている事にすら気付かない状態では、間違ったクセがついてしまって逆効果なのです。
ですから、シャドウィング練習は、繰り返し練習がこなせるようになってから行います。
ただし、既に、ある程度発話力がついてきていたら、ためらわずに海外ドラマや映画などで、どんどんシャドウィング練習をしましょう。
英語のリズム感や発音を身につける上で、この練習は絶対的効果があります。