英語苦手意識を取除く
「英語で話せない」日本人が抱える最大の原因は「心理的障壁」だと思います。
この苦手意識を取り除くことに重点を置いた英語教材もあるくらい。(英脳プログラム参照)
文法力・語彙力は十分あるのに、「間違ったら恥ずかしい。」という心理や「発音がネイティブ並みじゃなくて恥ずかしい。」といった理由で話せないのです。
その昔、私もそんな一人でした。
以前、夏休みにドイツ語研修にウィーンに行った時の事。学校ではドイツ語を習っていても、寮では英語が主流でした。色々な国の人が英語で雑談している中、生後8ヶ月で話始めた私が、生まれて初めて「沈黙」するはめに。
ある晩、殆ど話さない私を気遣ったルームメイトが「桜はホームシックなの?」と聞いてきました。鬱憤が溜まりに溜まっていた私は、「英語が話せないから、皆と色々な事話したいけれど、話せないのよ!」と泣き崩れながら訴えたのです。
すると彼女、あっけにとられつつ一言、「英語、話しているじゃない。」と言いました。
その瞬間、「あ、こんなんでいいの?」と、今まで正解か不正解しかなかった英語に「正しくはないけれど、OKな英語」という分野が生まれました。
以降、色々な人の英語を聞いていると、訛りはあるし、文法はテキトウだし、結構いい加減な事に気付きました。そんなんで、良いのです。
もちろん、「テキトー英語」ではなくキチンとした英語を学ぼうという向上心は大切です。でも、初めから「完璧」さを求めて「今は完璧じゃないから話せない」とためらっていては、出来るものも出来なくなります。
英語学習の中には、とてもくだらない(でも効果的)練習が沢山あります。そのくだらない練習に取り組むためにも、つまらないプライドは捨てましょう。
語学習得には、失敗や間違いはつき物です。失敗を恐れるのではなく、それを笑い飛ばす活力と勇気を持ちましょう。