英語の構造の読み方
英文の構造を読むには、基本文法の知識が欠かせません。逆に言えば、五文型が解っていれば、英文は読めます。
日本語の場合、「いつ・何所で・誰が・何を・どのように・どうした」は、違う順番で構いません。しかし、英語の場合、「誰が・どのように・どうした・何を・。どこで・いつ」の順番と決まっています「どのように・どこで・いつ」の位置は変わりますが、「誰が・どうした・何を」はほぼ不動です。
極端な話、「誰が・どうした・何を」をキチンと文中から引き出せれば英語はわかるのです。どんなに複雑な文章でも、要素を取り出せば、概略が見えてきます。
構造を読む為には、まず、語句をわかりやすいように区切ります。
「/」をいれる場所は下記の通り。
- 名詞の直後に「/」を入れます。
- 接頭句や副詞節が無い限り、最初の名詞は主語であり、他動詞の直後の名詞は目的語です。To-不定詞や、動名詞化した他動詞も目的語を取ります。前置詞の後の名詞は、前置詞の目的語になります。
- 述語動詞 の直後に「/」を入れます。
- 助動詞+動詞は一括りにします。動詞っぽい語句(動名詞、to-不定詞、現在分詞、過去分詞等)も直後に「/」を入れます。
- 前置詞を見たらその前で「/」を入れます。
- 前置詞を伴う語句が長い時は(カッコ)で括ってしまうと解り易いです。
- "that" "who" 等の関係詞、"when" "if" 等の副詞節を導入する単語を見たら、{節}として括ります。
- 節の中も、S・Vの構造がありますから、文全体の構成要素が見え難くく、初めは大変かもしれませんが、慣れるとパターンが見えてきます。
- "and" "but" 等の接続詞をみたら「/」を入れます。
- 何と何を接続しているか、キチンと見極めましょう
文の構造読みで一番重要なのは、名詞と動詞です。それから、前置詞、関係詞等、接続詞。副詞・形容詞は、スラッシュを入れている合間に見えてきます。
細かい文法をイチイチ気にする前に、まずは、大まかな構造を読み取りましょう。英語の聞き取りにも言えますが、最初から完璧に理解しようとせず、まずは、重要事項をキチンと抑える事です。重要事項とは、つまり、文の骨格を成す基本文型です。
もちろん、英文法や語彙は、文の構造を読む為に必要です。けれども、文法だけを頭に叩き込むより、文の構造を読む練習をしながら、文法を勉強していった法が、効率よく学習できます。
また、語彙が少なくても、名詞と動詞を文中から引き出せれば、概略は掴めますし、練習をしていくうちに、今度は、単語を知らなくても、名詞・動詞の推測ができるようになります。
「桜の英語教室」の分校、「英語の構造を読むブログ」では、英字新聞記事を使って、英語の構造読みの解説を行っていきます。ぜひ訪れてみて下さい。