アルク 通訳トレーニング入門
一応日常会話が出来るようになってくると、「話せる」という満足感よりも「日本語なら簡単に言えることが、英語だと言えない。」とか「英語がもっと話せれば、ここでツッコミ入れるられるのに!」とか、英語で出来ない部分に目がいくようになります。
その一方で学習はマンネリ化し始めてテキストと現実とのギャップに苦しみ始めたりします。
通訳トレーニング入門 はそんな理想と現実のギャップを埋める英語教材です。通訳者たちが実践している21種類もの練習法を取り入れています。
教材内容は、ビジネス場面が主ですので、自分とは合わないという人もいるかもしれません。ただ、英語を聞くだけではなく、適度な語句で区切るように聞いたり、要約をしたりと、練習法はとても有効です。
英文の構造を読むでも説明していますが、英文を構造で読むようにすると、一見難しい文も少し簡単になります。会話でも同じで、構造を聞き取るクセをつけると理解度がもっと深まります
通訳トレーニング入門 の数ある練習法の中で、特に私が目を引いたのは、英文を目で読み進めながら訳を口に出していく練習法。
私は「日本語訳」に力を入れてきてこなかったので(ある一定のレベルまで力を入れるべきではありません)、たまに通訳を求められても「言っていることはわかるが、日本語にできない」経験を何度もしています。
この練習は、「英語の音はつかめているのに、いまひとつ意味がつかめない。」という人にも有効だと思います。ある程度英語が上達してくると、言っている事は大体わかるけれど、明確ではない状態(私は勝手に「雰囲気読み」と呼んでいます)がでてきます。
たいていこの「雰囲気読み」は当っているのですが、テストや仕事などで、キッチリ解っていないとダメな状態になると、まずいです。
私は「雰囲気読み」による失敗談、一杯持っているので、もうちょっと早くこの練習法を知っていたらなぁ、と今思います。
45分/日×週4日×4ヶ月と学習時間はさほど多くありませんが、色々な練習は決して楽ではないでしょう。
けれども、英会話だけでなく、これから本格的に通訳の仕事をしたいと思っている人の入門になりますし、もっと英語で色んな表現をしたいと思っている方にはお勧めの教材です。
ウェブ上で、テキスト内容体験できます。
通訳トレーニング入門